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​演奏作品

 初演作品・委嘱作品 ・・・etc

●工事中・・・

 古典 もしくは古典に準ずるもの

●祇園精舎 ぎおんしょうじゃ(平家物語、約7分)
 平家物語の冒頭の部分。諸行無常、盛者必衰という平家物語全体を貫く精神性を表している。

●壇ノ浦 だんのうら(平家物語、山口県下関市 関門海峡、旧暦2月) 約18分
源平合戦の最後の戦いの場面。平知盛や平家軍が決死の覚悟をする場面から激しい戦闘の場面、さらに二位尼(清盛の奥方、安徳天皇の祖母)が幼い安徳天皇とともに入水する哀れ極まる場面、そして平家滅亡の瞬間をとらえた作品。平家の最後にふさわしく重厚な曲。

●扇の的 おうぎのまと(平家物語、香川県高松市、旧暦2月) 約15分
 海上の舟に陣取る平家と、海辺に陣取る源氏のにらみ合いの場面。平家の一人が「これを射落としてみよ」と舟上に扇を挟み立て源氏を挑発。波も高く風も強い中、失敗すれば切腹しなければならないが、源氏の那須与一宗高が見事にやり遂げ、武士の精神力や武勇を称えた作品。

●敦盛 あつもり(平家物語、兵庫県神戸市 須磨の浦、旧暦1月) 約17分
 源氏の熊谷次郎直実と、見事な武具をまとった平家の武者(敦盛)が一騎打ちをする。熊谷が勝ったが、相手が自分の息子と同じくらいの少年ということに気づき、逃がしてやりたいと思う。が、源氏の軍勢がやってきて逃がすことが叶わないと知り、泣く泣く相手の命を取る。直実が名前を問うと「汝が為にはよい敵。名乗らずとも首を取って人に問え」と名乗らない敦盛の、武士としての覚悟が見事に表現された作品。

●吉野山 よしのやま(平家物語関連、奈良県 吉野) 約8分
 兄の源頼朝に追われる源義経と、静御前の別れの場面。激しい戦いの場面等はないが、義経を慕う静の心情をつづった切ない作品。

●湖水乗切 こすいのっきり(戦国時代、滋賀県 琵琶湖) 約17分
 明智光秀の娘婿といわれる明智左馬助光俊の話。秀吉に追われ、味方を逃がしながら坂本城へ急ぐ光俊。琵琶湖に行きついた光俊は愛馬の「大鹿毛」とともに湖に飛び込み、見事に琵琶湖を泳ぎ切る。激しい戦いの場面から、勇壮に湖水を渡り切り、死を覚悟して愛馬との別れるシーンまで。武士の生きざまを描いた勇壮な作品。

●白虎隊 びゃっこたい(幕末、福島県会津若松 鶴ヶ城) 約15分
会津藩士の15~6歳の若者達で編成されていた白虎隊。藩の危機に若年でありながら兵士として出撃した。城が落ちてしまったと思いこんだ隊士達が自らの命を絶つ、激しく哀しい物語。

●お七 おしち(江戸) 約10分
 八百屋お七の話。火事場で出会った吉三郎に会いたいがために、家に火をつけてしまうお七。捕らえられて火あぶりの刑場へむかうお七に吉三郎は「先に行って待っている」と自害する。

●小品 各曲3~7分
いろはにほへど、白鷺鷥(はくろし)、夏は夜、春はあけぼの ・・・etc

現代的な語りもの、アレンジもの

●杜子春 とししゅん (原作:芥川龍之介 中国の唐が舞台) 約15分
 見知らぬ老人(仙人)のおかげで何度も金持ちになった杜子春だが、人間に愛想が尽きたので仙人になりたいと申し出る。仙人になるために、地獄へおとされてしまい試練が訪れる。

●鶴 つる 約12分
鶴のおんがえしの話。子どもにもわかるような琵琶語りとして作曲されたが、大人でも聞ける質のもの。怪我をした鶴を助けた老夫婦の家に、吹雪の晩、美しい娘が一夜の宿を求めてやってくる。

●耳なし芳一 みみなしほういち (怪談、原作:小泉八雲 ラフカディオ・ハーン)約23分
高貴な身分の家に呼びだされて琵琶を弾き語り、最後には耳を切り取られてしまう盲目の琵琶法師・芳一の話。

●伊邪那岐伊邪那美 いざなきいざなみ (古事記、怪談話に近い?) 約21分
この世(日本)の島々や神々を生み出した夫婦の話。男神の伊邪那岐は、死んでしまった妻の伊邪那美を迎えに黄泉の国へ行く。死者となった妻の恐ろしい姿を見た男神は逃げだすが、妻が追ってくる。

●老絵師の行方 ろうえしのゆくえ(中国の漢、原作:マルグリット・ユルスナール)約20分
果心居士の話をフランスのマルグリット・ユルスナールが小説化したものが原作。おそろしいほどに美しい絵を描くワンフォと、その弟子・リン。常人とは違う「美」の倫理観で生きる二人の不思議な話。

●琵琶百物語 びわひゃくものがたり(琵琶が登場する独特な世界観の小話)各楽章7~10分
耳の中の小人・・・琵琶の練習中に、耳の中でかすかな声が聞こえてくる。。。
竜の夢・・・夢の中で竜から助けを求められる。。。
夢の枕・・・琵琶奏者としての盛衰を人生を語る。
瀬戸のナターシャ・・・瀬戸内の旅籠、ハーバー館の女将・ナターシャさんにまつわる不思議な話。

●はてなの茶碗 はてなのちゃわん (落語ネタ、滑稽話) 約23分
京都で有名な目利きの茶道具屋の茶金さんと、油売りの男との話。どこにでもある安物の茶碗があることで千両の値がついてしまう。

●粗忽長屋 そこつながや (落語ネタ、お江戸 浅草、滑稽話) 約23分
性格は違うが、とてもそそっかしい二人の男の話。浅草の仲見世通りで行き倒れが見つかるが身元がわからない。粗忽者の八っつぁんが通りかかり、同じ長屋の熊さんに違いないと言い出すが。。。

●天狗裁き てんぐさばき (落語ネタ、お江戸?、滑稽話) 約20分
 夢を見ていないのに、夢の内容を色々な人に問いただされる男の話。最後のオチがあざやか。

●抜け髪 ぬけがみ (原作:車谷長吉、作曲:山本和智) 約13分
 髪の抜けた日本人形と暮らす蓄膿症で性的不能の男性の話。特殊奏法も駆使した非常に個性的な作品。

●アレンジ曲 各曲4~7分
 りんご追分(美空ひばり)、星影の小径(ちあきなおみ)、花(喜納昌吉)
別れの曲(平原綾香)、Smile(チャップリン)、Fly me to the moon   等

谷中琵琶Style(琵琶二重奏 )

●祇園精舎 ぎおんしょうじゃ(古典アレンジ、平家物語)約7分
平家物語の冒頭の部分。諸行無常、盛者必衰という平家物語全体を貫く精神性を表している。

●壇ノ浦 だんのうら(古典アレンジ、平家物語)約15分

​平氏軍と源氏軍との激しい戦いの様子や、安徳天皇や二位尼の入水、平家滅亡の瞬間をとらえた重厚な作品。琵琶の二重奏で演奏することにより、一層迫力を増した表現となっている。

●夢幻 ゆめまぼろし(古典風オリジナル、幸若舞「敦盛の段」より)約8分
 信長が出陣前に舞ったといわれる舞の謡いの部分を琵琶歌にしたもの。「人間五十年~」から始まる。

●枕草子シリーズ (古典風オリジナル、詩:清少納言)各曲約6~7分
「春はあけぼの」~春はあけぼの ようよう白くなりゆく山ぎは~
「夏は夜」~夏は夜 月のころはさらなり~
「秋は夕暮れ」~秋は夕暮れ 夕日の差して山の端いと近うなりたるに~
「冬はつとめて」~冬はつとめて 雪の降りたるは 言ふべきにもあらず~

●順礼歌 じゅんれいうた(オリジナル、原作:竹久夢二) 約20分
文楽の「傾城阿波鳴門」の話を、竹久夢二が短編小説化したものを元に創作した。
 事情があって娘を故郷に残し、身分を隠して住んでいる女性。家の外から聞こえる小さな女の子の順礼歌に感じてその子を家に上げて話を聞くと、それが自分の娘だということに気が付く。

●砂漠の町とサフラン酒 (オリジナル、原作:小川未明) 約21分
 日本のアンデルセンといわれる小川未明の同名小説が原作。故郷からさらわれて砂漠の町でサフラン酒を作らされている娘。娘のふるさとへの強い思いがサフラン酒に不思議な力を与える。

●耳なし芳一 (怪談) 約22分
独奏の「耳なし芳一」を迫力のある二重奏にアレンジ。
高貴な身分の家に呼びだされて琵琶を弾き語り、最後には耳を切り取られてしまう盲目の琵琶法師・芳一の話。

●伊邪那岐伊邪那美 いざなきいざなみ (古事記、怪談に近い?) 約20分
独奏バージョンも有り。
この世(日本)の島々や神々を生み出した夫婦の話。男神の伊邪那岐は、死んでしまった妻の伊邪那美を迎えに黄泉の国へ行く。死者となった妻の恐ろしい姿を見た男神は逃げだすが、妻が追ってくる。

●琵琶二重 びわふたえ (オリジナル、歌無し) 約5~7分
 器楽曲の二重奏。琵琶らしい奏法や音色を重視して作曲された。賑やかにかき鳴らす部分もあり。短いバージョンとして5分。

●アレンジ曲 (懐メロを中心に琵琶二重奏にアレンジ) 各曲3~5分
赤い花白い花、かごめかごめ、子守うた、悲しくてやりきれない、
恋はやさし野辺の花よ、My Favorite Things(歌無し)、蘇州夜曲

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